iwayamarock’s diary

シンガーソングライター、岩山泰輔のその時思ったことを書いていくブログです。

『ロックスター』

お盆が終わり、8月も残すところあとわずかの今日この頃。
皆さんいかがお過ごしでしょうか、岩山泰輔です。

とにかく暑いですね。室内にいてもエアコンなしではいれないような暑さ。水分補給と室温の管理をして熱中症にならないようお気をつけくださいませ。




今回のブログのテーマは『ロックスター』です。
『気合い』といいかえてもいいかもしれません。
僕の目標であり、夢は自分にとって最高の『ロックスター』で居続けることです。
ただこれってすごいめんどくさいことで、めんどくさがり屋の僕にとってはなかなかしんどい夢です。

例えば、自分にとって最高の作品、最高のショーを作って、それをお客さんに届けたとして、少しずつお客さんの抱く『岩山泰輔像』と僕の本来持ってる『岩山泰輔像』が剥離していくんですね。

僕のショーって結構劇的なパターンが多いですから、僕も日常生活の中で持ってる自分の要素を、短時間に一億倍に濃縮して表現してます。
だからショーで見せてるものは間違いなく自分の中にあるものから選びとって見せているんですけど、それが凄く過剰に肥大化してお客さんの手元耳元に届くんですね。

そうなると、次第に僕の思う『岩山泰輔のするであろうアクション』とお客さんの思う『岩山泰輔のするであろうアクション』がすんごい差があるようになってく。

その誤解って、すんごいめんどくさくてしんどいんですよね。

でもこれって、何もこういうステージアーティストだけにある話じゃなくてお客さんとか人が普通に生きていても起こる話ですよね。
他人とコミュニケーションをしようとすると、「本来の自分」みたいなものだけでは相手との対話が難しくなることって、あると思います。
そもそも「本来の自分」ってなんなんでしょう。
相手と会話してる時の自分の振る舞い方が、1000人と接してて1000人皆一緒な人ってなかなかいないんじゃないかな。

いる人はいるんだろうけど、この情報過密社会の中で生きていくんであったら近い将来自爆しそうな気がする。


僕がステージ上でお客さんに向けて表現するときは、自分の強い思いとか伝えたいものを表現するから、どうしてもそのニュアンスが多少濃い目になります。
皆さんもきっとそうでしょう。友達に「お腹減ったな」っていいたいとき、自分の内心以上に強いニュアンスで「腹減ったな!」っていっちゃうようなことって、やっぱあるでしょう?


だから誰しも「本来の自分」ってうまく掴みづらいし、ぶっちゃけあるかどうかもわかんないようなものだと思うんです。
そして自分とは別の他人が思ってる「自分の印象」なんて、めちゃくちゃ不確かなものなんでしょうね。


過去の話をすると、最果テの時なんてそんなことの連続で。
僕の隣の人に向かって、ライブの時の「岩山泰輔」がどうだったかを語る「目の前の「僕」に気付かない人」もいましたし。
下手したらバンドメンバーの中ですら「アーティスト岩山泰輔」のイメージが強すぎて「岩山泰輔」の印象がめちゃくちゃ偏ってた奴もいたし。

「ロックスター」なんてどれだけの誤解をされて生きていくんでしょうね。
格好いい衣装と格好いい演出に包まれて、歌を歌って日々を生きて。
今の僕の比ではないんだろうということは思います。



自分が思う「自分」と、他人が思う「自分」なんて、本当に不確かなものなのかもしれない。
それでも僕は、やっぱり「自分」の心から湧き出してくる「自分の願い」ってすごい大事にするべきだと思います。
それはめちゃくちゃ不確かなものだと思うんですよ。
言葉を尽くして心の動きを説明できたと思ったら、全然論理もへったくれもない自分の行動に振り回されることもあって。

それでも、自分の中にある「論理があるものもないものも」やっぱり完全に否定ってしないほうがいいと思うんですね。

たとえわずかだったとしても、言葉で説明できなかったとしても、自分の心が思う自分の行きたい所へやっぱり行くべきだと思うんです。
それが他人や社会や世の中にどう受け取られるかは、説明するなり、もうどう受け取られてもいいって腹をくくるなりして。

誤解されるのってめちゃくちゃしんどいです。
「俺はこう思ってるのに、なんでそれをそのままわかってくれないんだ!?」ってめっちゃしんどいです。
それでも、誤解されることを恐れて自分の行動を落ち着かせるより、誤解されても自分の思う意思を表現したほうがいいと思います。
それでも自分の意思を貫いたほうがいいと思います。



僕は最果テの頃、自分を「ビジュアル系の人だ!」って認識されるのが正直めちゃくちゃ嫌でした。
自分が影響されてきたのはX JAPANLUNA SEAでL'Arc~en~Cielで、、、って背景を込みにしても嫌でした。

自分は洋楽のあの質感が大好きだし、単にエンタメなだけでは終わりたくないし、XもLUNA SEAラルクもきっとあくまで誰かの真似ではなく自分達を貫くために音楽をやっていたんだろうしって、そんなこんなで「ビジュアル系だ!」って誤解されるのがすごい嫌だったんですよね。

だからDMIではとにかく洋楽的な質感に憧れたし、その志向は今も強くて。

でも最果テの頃の、自分にとっての誤解をきっかけに出会えた人とか、そんな誤解を招くほどの強い自分の表現欲求からやれたことも、振り返るといっぱいあったことに最近気付いたんですね。
「ロックスター」を目指すが故に生まれた誤解が、自分助けてくれたり強く成長させてくれたこともいっぱいあって。

だから、これからの僕は他人からの誤解を恐れるのではなく受け止めて、自分の意思を強く表現していこうと思います。
バンドの編成でのライブもっと増やして、もっと自分の美学を追求していこうと思います。
それを他人にどうこういわれたとしても、「知るかぼけ」でぶっ飛ばしていこうと思います。
それでも、俺自身の覇道を歩んでいきたい。



世界の全てが俺を否定しようと、俺は俺の道を行く。
俺は誰のためにも戦っていない。俺は俺のために戦い、自分の意思を誰かに伝える。そのために生きる。

そしてお前にも出来ればそうあって欲しい。たとえ全ての哀しみがお前を苦しませようと、お前はお前の信じる道を歩んで欲しい。

気合いを入れろ。お前の信じるものはなんだ?
ないなら探せ。この世界は輝きに満ちている。
「お前自身」を作るのは誰かじゃない、お前なんだ。
お前が全ての物語を作る。
お前にはそれだけの力があるはずだ。
世界を変えるだけの力があるはずなんだ。

俺は俺の「ロックスター」を目指す。
お前はお前の道を行け。



I'm not a fxxking Rockstar.